ゆっくり桜を見ないまま、3度目の春が過ぎてしまった。ただし今年は、室内でちょっと変わった「お花見」を体験した。KDDIのショールーム「GINZA456」で開催されているイベント「GINZA 456 つなぐプロジェクト『願いツナグサクラ』」だ。
銀座のショールーム「GINZA 456」で開催
「願いツナグサクラ」は、2022年5月末まで(予定)の期間限定で実施されている予約制イベント。プロジェクションマッピングで壁面や床に投影された「桜」を楽しんだり、(映像の)桜の木に願いを託した絵馬をかけたりできる。
銀座四丁目の交差点付近にあるGINZA456は、エントランスから派手な演出。桜の木や無数のライト、絵馬を模した桜色のオブジェなどで飾られていた。
脳波によって花の色や形が変化
予約時間になったら地下の会場へ。左右の壁際に数台ずつ、操作パネルのスタンドと脳波計が用意されている。
脳波計は、イヤホン型センサーで計測するVIE STYLE社の「VIE ZONE」。C字型の部分を首にかけ、イヤホンを両耳に装着する。
操作パネルに表示される説明にしたがって、自分の表示名や絵馬に表示したい願い事を入力。登録が完了すると脳波の測定が始まる。
しばらく待つと目の前の壁面に「花」が出現。じつはこの花、脳波計で計測した4種類の脳波 (θ波、α波、β波、γ波) の周波数に応じて、色や形状がカスタマイズされている。表示可能な花の種類は600種類以上にのぼるとのこと。
パネルから入力した願い事は、会場内の桜の木に「絵馬」として表示される。
歩くとプロジェクションマッピングの花びらが動く!
会場の壁面には満開の桜が咲き、床には花びらが舞い散る演出も。床の花びらが足に当たると、そこから水面の波紋のように花びらが散り広がる。
白い壁に映像を投影している。間近で見ると壁紙の凹凸が分かるが、離れて見る分には違和感はない。
プロジェクターは、壁面に向けて投影するものはエプソン製、床面に投影するものは富士フイルム製が使われていた。