10月末にFacebookがMetaへ社名を変更し、メタバースが一気にバズワードになった2021年。Metaの社名変更以降の2か月間だけでも、さまざまなことがありました。
駆け足で振り返ると・・・
まず、Metaの社名変更の数日後には、マイクロソフトがTeamsに2D/3Dアバターで参加できる機能を追加する計画だと発表。
そして、バーチャルSNSのclusterも、アバター作成やOculus Quest対応などの大型アップデートを実施。
テック系以外の企業も、続々とメタバースに参入しました。日産は、VRChat内に銀座のリアル店舗そっくりなVRショールームをオープン。
https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/nissan-crossing-gallery-goes-virtual?selectedTabId=photos
ナイキも、ゲームプラットフォームの「Roblox」内に本社を再現した「NIKELAND」を開設しました。
そして松竹は、CGを使ったコンテンツの開発拠点として、グリーンバックや大型ディスプレイを設置した「代官山メタバーススタジオ」を2022年1月に開設すると発表。
さらに、ディズニーCEOも決算会見のなかでメタバースへの参入計画に言及して注目を集めました。
「本当のメタバース」はまだ見えていない
メタバースが大きな期待をもって語られる一方で、 現在のブームに懐疑的な声を耳にすることも少なくありません。また、「メタバースの定義」「正しいメタバースとは」といったことが議論になっているのも度々見かけました。
今のブームがどこまで続くのか、この先本当に定着するのかなんてもちろん誰にもわからないし、メタバースの明確な定義のようなものも、まだ定まっていない状態です。
でも今は、無理に答えを出すのではなく、ツールを提供する側も使う側も、試行錯誤しながらさまざまな可能性を探っていけばよいのではと感じています。
2022年は仮想空間が「普通」になる世界にもう一歩近づくかも
今はまだ、メタバースを使ったイベントや店舗を訪問することや、その中で活動することは「特別な体験」という印象が強いと思います。これが、たとえばスマホでネットを使う感覚などにに近い「一般的な活動」のひとつになったときに、メタバースが定着したといえるのかもしれません。
そのような時代が来るのはもう少し先になりそうですが、2022年は、メタバース内で何かをすることが、今までよりもう一歩「普通のこと」になっていくのではないでしょうか。
本サイトでは、「ビジネスパーソンにとってのメタバース」にフォーカスして、今年も情報をお届けしていきたいと考えています。