リアルな空間での広告や情報表示に使われるデジタルサイネージも多様化が進み、平面的なディスプレイに映像などを表示するだけでない、インパクトのあるプロダクトも登場している。
6月15日〜17日に幕張メッセで開催された、デジタルサイネージジャパン(DSJ2022)で展示されていた個性的なデジタルサイネージを紹介する。
没入感の高い曲面ディスプレイ
シー・ティ・マシン株式会社が展示していたのは、超高精細な0.8ピッチマイクロLEDディスプレイを使った縦長のサイネージ。
内側に湾曲していることで、平面のディスプレイに比べて没入感を得やすいことも特徴で、休憩スペースなどに設置しての利用を想定しているとのこと。
また、「デジタル バリケード」は、テープ状のフルカラーLEDサイネージに文字などを表示できる製品。スピーカーを内蔵し、動画や音声を流すことも可能。入力内容を翻訳する機能も備える。
ホログラム映像が空中に浮かぶ
株式会社ALIVE LEASEの3Dホログラムディスプレイ「HYPERVSN」は、空中に3Dホログラム映像が浮かぶ不思議なアイテム。
プロペラのような形状のLEDが回転することで映像を生成し、裸眼で立体映像を見ることができる。
今回展示されていたものはLED9本を備えたタイプ。トンネルを走る列車の先頭車両から外を見ているような、近未来的な雰囲気の映像が流れていた。
鏡マジックを使った不思議なプロダクト
株式会社SEIBIDOUのブースで目立っていたのが、この展示のために用意したというプロダクト。
正面から見ると奥行きのあるショーケースのように見えるが、サイドに回ってみると実際に空間が存在するわけではないことがわかる。実はこれ、奥に鏡を設置することで奥行きがあるように見せているとのこと。
イベント会場などに設置されていれば、SNSなどでかなり拡散されそうな変わり種ディスプレイだ。