ギフトショップ「サラダ館」や、オンラインのギフトモール、カタログギフトなどを展開するシャディ株式会社は、業界初となる「メタバースカタログ」を6月16日に発行した。
メタバースカタログはブラウザ上で展開。URLからアクセスすると、さまざまなギフトの画像が並んだ球体の空間内が現れる。
マウスを使って上下左右に移動したり、拡大/縮小しながら商品を一覧でき、画像をクリックすれば商品名や価格が表示される。
「購入はこちら」ボタンをクリックするとECサイトに移動し、商品を購入できる。
顧客とのタッチポイントを増やしたい
昭和元年創業の同社は、97年の歴史をもつ老舗。これまでも1987に日本にで初めてカタログギフトを始めるなど新しい取り組みを意欲的に進めてきた。
従来の顧客ニーズとして、店頭で説明を聞きながら商品を選びたい場合は実店舗、限られた時間で商品を購入したい場合はECが利用されてきたという。今回のメタバースカタログは両者の間をつなぐものと位置づけ、新たなタッチポイントを増やすことを目的に展開していく。
ECサイトの場合、商品力があってもサイト上で見つけづらいと購入につながらないという問題があった。メタバースカタログは商品の一覧性に優れ、実店舗のようにどこに何があるかを把握しやすいことが強みとなる。
さらに、今後の機能拡充などにも意欲的に取り組みたいとシャディ代表取締役会長兼社長の飯田健作氏は話す。現状は商品を一覧する機能のみだが、今後はたとえば、メタバースの街の中にサラダ館を出店するなど、さまざまな可能性を探っていくという。