HashPortグループとSMBCグループは12月8日、業務提携に関する基本合意書を締結した。
両社では2022年7月の基本合意書締結以来、安心・安全なWeb3経済圏の発展に向けた共同事業の立ち上げについて検討を進めてきた。
今回の基本合意書は、Soulbound Token（ソウルバウンドトークン、SBT）の実用化を中心とする新規共同事業の立ち上げに向け、具体的検討を開始するためのものとなる。
SBTは、譲渡不可能なNFTの特性をいかし、SBTのウォレットを保有する個人の経歴や行動履歴を表すトークンとして発行される。
具体的には、転職時のスキルや職歴の証明したり、アーチストのファンコミュニティのなかで、ファンとしてのロイヤリティを証明するためにファン活動の履歴を共有したりといった活用が考えられている。
実証実験の第1フェーズとして、2023年3月末にかけてHashPortグループが技術支援を行い、SMBCグループが試験的にSBTを発行する。
さらに、その結果を踏まえた第2フェーズとして、行動・経歴証明としてのSBT活用シーンを想定した実証実験を実施する。
第2フフェーズでは、トークンを活用したファンコミュニティの形成やマーケティングの実施を検討している企業とも協業しながら、SBTの活用事例の具体化に向けた実験を実施することも検討しているという。
このほかに、NFTと関連付けたコンテンツビジネスの展開や、Web3経済圏のインフラ整備などの検討も進めるとしている。
