現実空間・メタバース空間に「中銀カプセルタワービル」再建 NFTで権利を販売

「中銀カプセルタワービル」をリアル空間およびメタバース空間で再建する権利が、NFTとして販売される。

中銀カプセルタワーは故・黒川紀章が設計し、1972年に施工。メタボリズムの代表作として世界的に有名な建物だったが、老朽化やアスベストの問題などから解体が決まり、今年4月より解体が始まっている。

今回の取り組みは、中銀カプセルタワーの再現をめざす事業として実施される。

リアル空間での再建の権利

同ビルの著作権を所有する黒川設計事務所の建築図面に基づき、3DCADデータを作成。このCADデータに基づき、リアル空間で中銀カプセルタワーを建設、利用、販売などができる権利をNFTとして、1エディションを販売。

ディベロッパーやゼネコンがリアル空間で中銀カプセルタワーを建設し、他人に貸したり、販売することができる。

なお、NFT自体は2エディション発行され、1つは黒川設計事務所が所有し、もう1エディションのみが販売される。

「メタバース空間」における再建の権利

建築図面に基づき、中銀カプセルタワー全体をデジタルアートとして再現。このデジタルアートを所有、利用、販売などができる権利をNFTとして1エディション販売。

メタバース空間に再現された中銀カプセルタワーを他人に貸したり、販売することも可能。利用方法に厳しい制限は設けないため、新たな利用価値を生み出すこともできるという。

販売はNFTマーケットプレイス「OpenSea」にてオークション形式で実施中。オークション終了は8月3日13時を予定している。

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