株式会社スタイルポートは、戸建住宅販売向けのWeb-VRサービス「ROOV housing(ルーブ ハウジング)」を、10月1日より販売開始した。
同社では、新築マンション向けのVRクラウド型内覧システム「ROOV」を展開。80社、400を超える販売現場で採用されている。
完全自動VR化でイメージをすぐに確認
今回新たに販売される「ROOV housing」には、CADデータから高画質VRを自動生成する特許出願中の新開発技術を導入。住宅用プレゼンテーションCADで書き出されたデータをクラウド型VR内覧システム『ROOV walk(ルーブ ウォーク)』に自動変換する。
打ち合わせしたプラン内容を迅速にVRに変換することで、顧客との間に認識齟齬がないか、イメージ通りかどうかなどを効率的に確認できる。
家具の設置やコメント追加も可能
顧客はブラウザ上からVR空間にアクセスでき、室内を自由に歩き回ったり、好きな場所に家具を置いたり採寸したりといったシミュレーションを行うことが可能。
さらに、一度に複数人がVR空間内の任意の場所に、付箋を貼ったり、コメントや図形を記入できる機能も搭載。空間のイメージ調整をオンラインで正確に行えるようになり、認識のずれやトラブル解消できる。
戸建て住宅販売の課題を解決
戸建て住宅販売での住宅事業主と施主によるプラン設計は、一般的に10〜25回程度の打ち合わせが必要とされ、これが双方の大きな負担となっていた。
また、空間イメージの打ち合わせとなるプラン設計は、手戻りや変更が繰り返し発生し、戸建て住宅事業者の業務効率の改善は難しいとされてきた。さらに施主側も、図面とサンプル帳では正確な空間イメージが持てないために意思決定が難しく、不安や不満が発生する原因となるなどの課題があったという。
一方で、戸建て住宅販売業界のでVRの活用は、高価で設定や操作が難しいこともあり、これまで限定的だった。コロナ禍以降、住宅展示場の来場数は減少傾向となっており、家づくりプロセスのDX化は急務となっていた。
「ROOV housing」は、これらの課題を解決し、戸建住宅販売におけるプラン提案から引き渡しまでを支援するという。