VRの脳トレゲームを活用!高齢者住宅で認知機能の維持向上を目的とした実証事業開始

高齢者住宅の企画開発や運営管理を手がける株式会社ジェイ・エス・ビーは、VRを使用した脳トレゲームによる認知トレーニングの実証実験を2022年10月11日から京都市の介護付き有料老人ホーム「グランメゾン迎賓館京都桂川」にて開始する。

実証実験には、Virtuleap社が開発したVR脳トレーニングゲームアプリ「ENHANCE(エンハンス)」を使用。7つのカテゴリ(記憶力、注意力、空間的指向、問題解決、情報処理、認知的柔軟性、運動制御など)を測定する10のゲームを搭載し、週1回~3回の頻度×8週間の認知ワークアウトで構成される。

各ワークアウトはランダムで選択された3つのゲームで構成され、ゲームの初回プレイ時には、各利用者のパフォーマンス値の最高値を測定するためのベンチマークセッションが実施される。

同社では、2019年にVR画像を用いた認知機能の維持向上を目的とした実証作業を大学研究室と共に行い、一定の成果を見出した。今回の実証実験では、一定期間、定期的に認知機能トレーニングを繰り返し行うことで、どれだけの効果があるのか確認していくという。測定データはVirtuleap社にて分析が行われ、今後の研究に役立てらる。

なお、同社では2022年よりレクリエーションと交流を目的にシルバーeスポーツを導入。ゲームの操作に慣れ、楽しんでいる入居者も多くいることから、一定期間を要する本取り組みへの参加も負担なくスムーズに行える見込みがあるという。

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