「メタバースで政治や選挙はどう変わる?」政治家と若者がHorizon Workroomsで議論

Facebook Japanは、メタバースを活用した政治啓発イベント「VRで政治家と話そう」を5月26日に開催した。当日の様子が約25分の動画として「Instagramで政治家と話そう」のInstagramアカウントで配信されている。

同イベントは、「メタバースで政治・選挙はどのように変わるのか」をテーマに、若者と政治家がディスカッションをするもの。Meta社のVRヘッドセット「Meta Quest2」と、会議ツール「Horizon Workrooms」を使って行われた。

政治家からは、平将明衆議院議員(自民党)、中谷一馬衆議院議員(立憲民主党)、遠藤良太衆議院議員(日本維新の会)の3名が参加。また、若年層の有権者として、株式会社 PoliPoliの伊藤和真氏、株式会社カエカの千葉佳織氏の2名が参加した。

ディスカッション冒頭では、メタバースに関するネット調査の結果も発表。「メタバースやVR空間についてどの程度知っていますか?」との質問では、「知らない」「あまり知らない」の回答が約67%を占めた。

一方で、「メタバースやVR空間についてどのくらい関心ありますか?」との質問では、「関心がある」「やや関心がある」との回答が約66%との結果に。

これを受けて各参加者が、今後VRやメタバースがどのように普及していくと予測できるか、普及にあたってキラーコンテンツとなりうるのはどんなアプリなのか、政治家として今後どのような活用を検討しているかといったことを語った。

さらに動画内では、実際にメタバースを利用してみての感想や、メタバースと政治の相性、今後の選挙などでの活用の可能性についての個別インタビューも公開されている。

各参加者のコメントは下記のとおり。

自民党 平将明衆議院議員
VR空間でのディスカッションは没入感があり、実際にその場にいるようで面白かったです。政治活動において、将来的にはメタバース空間に自民党本部をつくることを考えています。様々な場面でメタバースを利用した取り組みができることを期待しています。
立憲民主党 中谷一馬衆議院議員
将来、バーチャル世界のGDPがリアル世界のGDPを追い越すバーチャルファースト時代が来ると期待を集めているメタバースとWeb3。政界でも政治・選挙活動のみならず、10年後、20年後を想定した様々な政策の実証実験などで利用できると考えています。
日本維新の会 遠藤良太衆議院議員
日本維新の会では、議員連盟を立ち上げました。この連盟には、各地方議員も参加しており、メタバース、web3について学んでもらい今後メタバースを街頭演説やPRのツールとして利用することを考えています。できるだけ早く『メタバース基本法案』を提出したいと思います。
株式会社 PoliPoli 伊藤和真氏
若年層が政治・選挙に関心を持つことに必要なこととして、政治家と身近に関わる体験が必要だと考えています。今回の取り組みをきっかけにメタバース空間で議員さんと一般の方がコミュニケーションを取れるようなプラットフォームを通じて、一般の人の声を政治家に届けることができるのではと考えています。
株式会社カエカ 千葉佳織氏
VR空間でのディスカッションは、離れた場所でも自分自身がその場にいるかのような体験が出来るだけでなく、密でポジティブなコミュニケーションが出来ると感じました。親しい人とのコミュニケーションだけでなく、今回のように議論をする場でも活用が広がることを期待しています。
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