メタバース和歌山実行委員会は、360°VR観光動画「熊野古道・那智山」を8月21日に公開した。これは世界遺産登録20周年を記念し、熊野古道への理解と関心を高めることを目的としたもの。
熊野古道は1000年以上の歴史を持つ巡礼路で、海外からの注目度が高い一方、国内では認知度に比べ実態が十分に知られていない現状がある。調査によると、国内の約8割が熊野古道を聞いたことがあると答えたものの、実際に訪問した人は10%未満にとどまっているという。
この動画は、特に若い世代に向けたPR活動の一環として制作された。「大門坂」から「那智の滝」までのルートを紹介し、熊野那智大社や三重塔などの見所を盛り込んでいる。VR技術を活用することで、苔むす石畳や杉の巨木が立ち並ぶ神秘的な参詣道の雰囲気を体験できる内容となっている。