JAXAとリッジアイは、「地球デジタルツイン研究」に向けたAIの実証を実施した。
JAXAは衛星地球観測コンソーシアムの提言に基づき、地球デジタルツイン構想を研究している。本プロジェクトは、「地球デジタルツイン研究に向けたAIの予備検討」プロジェクトによるもので、リッジアイが一般競争入札にて採択された。
プロジェクトでは、リッジアイが災害対策や農林水産業向けの対話型AIプロトタイプを作成。このプロトタイプはユーザーの質問に対し適切な外部データを呼び出し、解釈して回答を生成する。生成AIにはGPT3.5/4技術を活用し、JAXA Earth API、Google Earth Engine API、JAXAのWebサイトなどと接続した。
たとえば、「2020年1月1日の関東の地表面温度の最大値」の質問には約12.8度と回答し、関連データマップを表示する。また「2020年1月のシンガポール海域付近の様子」には衛星画像と共に回答を提供する。

リッジアイでは、地球デジタルツイン構想を支援するため、『AI on TOP』という考え方に基づく技術基盤を開発している。これは、生成AIをインターフェースとした対話型ツールによって、衛星解析技術に詳しくない人でもデータ入手と解析を可能にするものだ。